チームラボ の思想から考えること

先日、子どもと一緒にイオンモール岡山で開催中のチームラボ 学ぶ!未来の遊園地 を体験して来ました。

チームラボの作品は、デジタルアートという形で表現されています。

今回の展示は、子どもに向けたものという事で、子ども達が描いたさかなやカメたちが、壁一面に広がる大きな映像の水槽の中で自由に泳ぎ回る『お絵かき水族館』や、

巨大な滑り台を滑ると、そこに投影された光の玉に身体が触れて、花を受粉させたり種を弾けさせたりする『すべって育てる!光のフルーツ畑』など、体験参加型のアートの数々を楽しむことができました。

どの作品も色彩豊かで美しく、光をふんだんに放つ巨大なデジタル映像であるにもかかわらず、目や身体が疲れることはありません。むしろ、作品に触れることで、明日から世界を前向きに捉えよう!と思えるような、明るい力を授けてもらったという充実感を得ることができ、それはまさに上質な芸術作品に触れた時の感触と同じでした。

会場を後にしようとした時、出口付近の掲示に目がいきました。

そこに書いてあった文章を引用します。

共同で創造する「共創(きょうそう)」の体験を楽しむ

社会の変化は今後ますます加速していき、テクノロジーは急激に発達し、現状ある多くの仕事は機械によって代行されていくだろうと考えられています。(中略)これからの社会では、人間にしかできないこと、つまり、創造性が最も大事になっていくのです。

そして現状、テストは個人で受け、個人の能力で評価されます。知らずに、個人主義を撤退的に叩き込まれているのです。さらに、現代の多くの人々は、スマートフォンに夢中になっています。脳は、スマートフォンを通して誰かとつながっているかもしれないが、身体は徹底した個人になってしまっているのです。

人間は、他者とともにあらゆる体験を通してこの世界について学んでいますし、他者とともに動きながら身体でものを考えています。そして、人間は、チームで創造的な成果を出し、社会を発展させているのです。共同的で創造的な体験、つまり「共創」の体験、それが、今、人々にとって非常に大事なのではないかと考えています。

 

産業革命以来、テクノロジーの発展とともに個人主義が徹底され現在に至りますが、その弊害として、何事も個人で解決することが望ましいとされる世の中になってしまいました。特に、日本の学校教育の場ではその事が強調されているように思えます。

しかし、本来、人間は一人きりで生きている訳ではありません。チームラボの作品は、『人ってもっと世界の一部だよね』という思想を、身体で体験させてくれるものだと感じました。

人と世界が繋がってお互いに作用し合うことで社会が動き、世の中が発展していくのだから、くっきりと個人として分割されるのではなく、他者との境界が曖昧で、誰もが世界の一部であるという感覚を共有した方が心地よいのではないか?という価値観は、すでに広がりつつあると思います。

当塾が対象とする子ども達は、他者との関係の中で、疎外感や劣等感を抱くことが多いかもしれません。

もし、チームラボが掲げる思想が広く受け入れられ、人々の価値の転換を可能にするならば、自分と異質である他者を排除したり区別したりすることに意味がないと考えるようになるかもしれません。

社会の価値観を変えるには、まずは、人々の行動を変えなければなりません。その行動を変えるには、そこに何らかのメリットが得られる必要があります。シェアリングエコノミーが浸透し、個人でモノを所有することの価値が相対化されつつあるのも、シェアすることのメリットを人々が感じたからでしょう。

発達や認知の凸凹によって他者との間に壁を感じている子ども達が、社会で自立し幸せに生きていくためには、周囲の理解と支援が欠かせません。支援し共生していくことに社会全体がメリットを感じられるような仕組みがあれば、どの子どもたちも尊厳を喪わずに自信をもって生きていけるようになるのではないでしょうか。

その社会の実現までには数多の課題がありますが、取り組む価値のある課題であると信じています。

チームラボの掲げる思想に、明るい未来の可能性を感じました。

無料体験授業のお申し込み

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です